Q44 祝い事を大安・仏滅・友引で決めるのは意味ある?


カレンダーの日付の欄に、大安、仏滅とかの文字を見かけますが、これについてはっきりとした認識をもっている人はきわめてまれでしょう。
これは六曜(りくよう)といって、先勝(せんしょう)・友引(ともびき)・先負(せんぷ)・仏滅・大安・赤口(しゃっく)からなる一種の占(うらな)いです。

もともと中国で時刻の吉凶占いとして使われていたものが、室町時代の末期、日本に伝えられ、その後次第に手を加えられ、江戸時代中期に現在の形になりました。
それ以来、広く社会に定着し現在では種々の行事を決めるうえで用(もち)いられることが多いようです。

たとえば、葬式を友引に行うことは友を引くからといってこれをきらい、婚礼などの祝いごとは仏滅をさけて大安を選ぶというのが一般化された考えとなっています。
しかし友引は本来、先勝と先負の間にあって「相打ともに引きて勝負なし」のよくも悪くもない日の意であって、今日的な意味合はまったくなく、単たんなる語呂合せにしかすぎませんし、仏滅も物滅からきており、仏教とはなんの関係もないのです。

六曜の決め方は、旧暦の日付けを機械的に割り振っただけのきわめて単純なもので、旧暦の一月一日を、先勝、二月一日を友引、三月一日を先負というように、毎月一日を六曜順にあらかじめ配当し、二日からは順送りとして月が終わればそこで切り捨てるという方法なのです。

したがって、旧暦では日付と六曜が毎年同じでしたが、新暦になってからは、新旧のズレによって変化が生じ、人々の興味を引くようになったと思われます。

このように六曜は、旧暦の日付にただ順次割り付けしただけのものですから、これを根拠にして日々に吉凶を付つけて占うことはまったくナンセンスなことなのです。